2200年以上の歴史をもつスリランカ最大の石窟寺院。
山頂の寺院までの道のりには猿がたくさん。
途中にはお供えするお花が売られています。
全部蕾??と思いきや、購入すると蕾を手で開いて花を咲かせます。
暑さで花が萎れてしまうため、蕾の状態で売っているそうです。
入り口に到着。
スリランカの仏教寺院内は土足厳禁。
入り口で靴を預けて、裸足で寺院内へ入ります。
靴を脱げば靴下は履いていてもOK。地面が太陽に照らされて熱くなっているので、靴下を履いていた方が無難です。
高さ約180mの岩山の中腹に5つの石窟があり、石像は157体、壁画は総面積約2300㎡に及びます。
第1窟”デーワ・ラージャ・ヴィハーラ”
神様の王の寺院。
入口正面に岩を彫って造られた全長約14mの涅槃仏が横たわっています。
全身は金色ですが、足の裏が赤く塗られています。
左足と右足の親指が揃っていないのは涅槃仏の特徴。
壁や天井まで一面に15~18世紀に描かれたフレスコ画がぎっしり。
第2窟”マハー・ラージャ・ヴィハーラ”
横約37m、奥行約23mという寺院最大の石窟。
16体の立像と40の坐像が並んでいます。
天井には、仏陀の生涯のほか、スリランカの歴史がところ狭しと描かれています。
また、洞内奥の中央部には、天井から湧水が滴り落ちています。
ダンブッラとは「水の湧き出る岩」と言う意味で、この第2窟が名前の由来となっています。
この壺の水は絶えず雫が落ちているにも関わらず、減りもせず増えもしないと言われていて、この聖なる水は重要な儀式に使われているそうです。
水の流れが川のように見えることから、周りには魚の絵が描かれています。
第3窟”マハー・アルト・ヴィハーラ”
キャンディ王国時代に造られた寺院。
全長9mの涅槃仏のほか、天井には仏陀の人生や仏教行事を描いたキャンディ時代の絵が残っています。
第4窟”パッツィーマ・ヴィハーラ”
3人の王様の寺院という意味。
石像に囲まれた空間の中心に王様が使っていたアクセサリーや宝石が入っていると言われるダーガバ。
第5窟”デワナ・アルト・ヴィハーラ”
1915年に造られた最も新しい洞窟。
こちらは、スリランカの国花の青い睡蓮。
石窟寺院は、長い歴史の中で増改築を重ね、大規模な修復は18世紀のキャンディ王国が最後。現在も周辺には80以上の洞窟があると言われています。
数々のきらびやかな仏像や仏教説話を描いたフレスコ壁画など圧巻でした。
寺院からの眺めも素晴らしかったです。
続く。