ライフスタイル

clubhouseで薬膳のお話をさせていただきました(五臓について)

2021年5月29日

毎日楽しく聴いているclubhouseの”ライフスタイル部”の「朝のおしゃべり会」

毎朝8時15分〜9時15分で開催され、健康、暮らし、ヘルシーな食事法など、女性のライフスタイルを軸に様々なトピックについて情報交換ができるルーム。

前回に引き続き、薬膳のお話をさせていただきました。

前回、「気・血・水」からご自身の体質を知っていただきましたが、今回は五臓について。

五臓とは?

中医学では、内臓を肝・心・脾・肺・腎という5つのグループに分けて考えます。この5つは、五臓と呼ばれています。

現代医学の内臓と同じ名前ですが、解剖的な意味合いだけでなく、人体の働きや機能を5つに分類したものです。

五臓も五行説に当てはめて考えることができ、お互いに助けたり(相生)、抑制したり(相克)しながらバランスを保っています。

まずはあなたの五臓の働きをチェックしてみましょう。

こちらのチェックシート(五臓)で自分に当てはまる症状にチェックを入れてみてください。
チェックが多くついたところが、機能の弱っている臓器です。

肝(かん)

肝は、気の巡りを管理し、血を貯蔵し全身の血液量を管理しています。精神的ストレスの影響を受けやすい臓器です。

①肝は気の巡りを管理

肝の「気」の巡りがスムーズであれば、精神・情緒も安定します。肝の気の巡りは血や水の巡りも整え、消化も助けます。

 <機能が低下すると現れる主な症状>

気の巡りが悪くなると、両脇や胸、下腹部などに張ったような痛みや不快感があらわれます。また、血の巡りも悪くなり、瘀血の症状があらわれたり、しこり、生理不順、生理痛なども招きます。水の流れも悪くなり、痰やむくみがあらわれやすくなります。精神的にも不安的になりやすく、感情のコントロールが難しくなります。

胃腸の働きにも影響を及ぼし、消化に影響がでやすくなります。 

②肝は「血」を貯めて、いざという時のためにそなえています。

必要に応じて肝の血は全身に届けられます。例えば、運動する時には、筋肉に血が必要になり、また読書などで目を使うときにも血が必要となります。使いすぎて足りなくなったときに肝は蓄えてある血を配ります。

<血が足りなくなると現れる主な症状>

筋肉や目に血の栄養が行き渡らなくなり、目の疲れ、目のかすみ、目の乾燥、筋肉の痙攣、痺れ、震えなどの症状がおこりやすくなります。

③胆との関係

「胆」は「肝」と繋がっています。「胆」は胆汁を貯蔵し、小腸へ排泄し、消化を助けています。胆汁は肝で余った気によって作られ、肝の気の巡りを管理する作用によって調節されています。

④「怒」の関係

怒ると肝の気が上昇し滞り、肝の調子がよくない人は怒りっぽく、また逆に怒りっぽい人は肝を痛めたりします。

⑤目との関係

目は肝の巡りを良くする作用と血の栄養により物がみえるといわれています。

⑥筋との関係

筋(関節をつなぐ筋肉組織のこと)は、肝の血によって養われています。肝の血が不足すると、筋が栄養されず手足が震えたり、屈伸できなくなったり、しびれや痙攣があらわれます。

⑦爪との関係

爪は筋の延長で、筋のあまりといわれています。肝血の状態は爪にあらわれ、栄養で満たされていれば丈夫で艶があり、ピンク色をしています。足りなくなると、爪は薄くて柔らかく色も悪く、変形したり、裂けやすくなります。

肝によい食材:気の巡りを良くするもの:ピーマン、グレープフルーツなどの柑橘類、香味野菜、ジャスミン茶、バラ茶、ウコンなど

血を作るもの:人参、いか、ぶどう、ほうれん草、落花生、レバー、くこの実など

 

心(しん)

心は、人体の生命活動の重要な部分で、五臓の中でリーダー的な存在です。

①心は血を運び、栄養成分を行き渡らせます

血脈を通して心はポンプのように全身に血液を送ります。全身に血の栄養物質がいきわたることにより、顔色は艶があって潤います。

<機能が低下すると現れる主な症状>

血の循環が悪くなり顔色が悪くなり、動悸や息切れ、脈拍に乱れがでます。

②意識、感情、思考などのリーダー

心は精神的な活動を管理しています。心が充実していると精神状態は穏やかで情緒が安定し、思考能力も活発になります。

<機能が低下すると現れる主な症状>

不安感、不眠、物忘れ、夢をよく見るなどの症状がみられます。

③小腸との関係

小腸は胃などで消化吸収されたものを、さらに必要なものと不必要なものに区別する場所です。心と小腸は身体の中ではつながりが深く、心に不調があらわれると、小腸まで影響がおよんで、必要なものを分ける働きがうまくいかなかったり、下痢をしたり尿に影響がでることもあります。

④「喜」との関係

心は「喜び」の感情と関係しています。喜びはよい刺激で、心の働きには有益ですが、喜びが度を超すと心を傷つけてしまいます。

⑤「舌」との関係

心は「舌」とつながっているといわれ、心に異常があると舌先が痛い、味がわからない、舌のこわばりなどがあらわれます。

⑥「脈」と「顔面」との関係

「脈」とは血管のことをいい、全て心が管理しています。

心の状態は「顔面」にあらわれます。心の働きがよければ、顔は明るく潤って艶があります。心の調子が悪いと顔色は青白くなり艶がなくなります。

 

心によい食材:豚のハツ、龍眼、ハスの実、いわし、ゴーヤ、緑豆、小豆など

 

脾(ひ)

脾は、飲食物を消化吸収し、栄養物質を全身に運ぶ役割をもっています。

①飲食物を消化吸収し、栄養分や水を運びます

脾は、「飲食物を栄養物質に変化させ、全身に運ぶ」働きがあります。胃によって食物を消化し、脾によって栄養物質や水は運ばれていきます。

<機能が低下すると現れる主な症状>

食欲不振、胃もたれ、食後の眠気やだるさ、むくみがあらわれます。

②栄養物質や水を上部へ運びます

脾は栄養物質や水を吸収し、それを肺に昇らせ、肺から全身に運びます。

また、この働きは内臓や身体を本来あるべき位置を保つ働きがあります。

<機能が低下すると現れる主な症状>

内臓の下垂感、脱肛、めまい、ふらつきなどがおこりやすくなります。

③血が血管からもれないように管理しています

血が血管の外にもれださないように、血の巡りを管理しています。

<機能が低下すると現れる主な症状>

様々な出血(不正出血、月経が止まらない、鼻血、血便、内出血など)症状がおこります。

④「胃」との関係

主に胃は飲食物を受け入れ、消化します。消化したものは小腸へ運ばれ、さらに必要なものと不必要なものに分けられ、必要なものは脾に送られます。

⑤「思」との関係

脾は「思う」の感情と関係しています。思い悩む、考えすぎは脾を痛める原因にもなります。

⑥筋肉を丈夫にします。

筋肉のことを「肌肉」といいます。肌肉は、脾が運んだ栄養物質により栄養され丈夫になっていきます。脾が正常であれば、全身の筋肉も充実します。

⑦「唇」「口」との関係

脾は口とつながっています。脾胃に働きが正常であれば、食欲は増進します。しかし、働きが悪くなると、味が薄く感じたり、口が甘く感じたり、ねっとりしたり、苦いなどの味覚の異常があらわれます。

 

脾によい食材:穀物類、芋類、きのこ類、はとむぎ、かぼちゃ、キャベツ、人参など

 

肺(はい)

肺は、全身の気の管理、呼吸の管理、気とともに栄養物質や水を全身にいきわたらせる働きを持っています。また、水の代謝とも深いかかわりをもっています。

①気と呼吸を管理しています

「肺」は呼吸によってきれいな空気を取り込み、汚れた気を外へ排出します。吸い込んだきれいな空気は、脾が運んだ栄養物質と結合して「気」として胸に溜まり、言語、音声、呼吸を調整します。

<機能が低下すると現れる主な症状>

声が小さい、息切れ、動悸などの症状があらわれます。

②気や栄養物質を全身に運びます

肺は体内の二酸化炭素を排出し、水や栄養物質を上部や体表へいきわたらせます。上へ、外へいきわたわせるイメージです。

体表まで身体を守る役割を持つ気を運び、風邪など外からの病気から身体を守ります。

さらに肺は水や栄養物質を下部や内部へおろす作用があり、自然界の気を吸収します。下へ、内部へいきわたらせるイメージです。

<機能が低下すると現れる主な症状>

呼吸ができなくなり、咳、胸のつまった感じ、鼻づまり、くしゃみ、肌の乾燥、風邪をひきやすいなどの症状があらわれます。

③水分代謝の調節

肺は上部や体表へいきわたらせたり、下部や内部へおろす作用により、皮膚を潤したり、汗や尿を排泄したり、身体の水の代謝を調節したりします。

<機能が低下すると現れる主な症状>

汗が出にくかったり、尿の出が悪くなったり、むくみがでたりします。

④「大腸」との関係

肺の気をおろす作用によって、便を下の方へ伝導させる働きを助けています。

⑤「悲」との関係

「悲しみ」は「気が消える」といわれています。悲しみの感情は肺を傷つけます。また、肺が弱っていると悲しみの感情がおこりやすくなります。

⑥「鼻」「鼻水」との関係

肺が正常であれば、鼻の通りもよく嗅覚も敏感です。そして鼻水もでません。肺が冷えると透明な鼻水が流れ、肺に熱がこもると黄色くねばねばした鼻水がでます。また肺が乾燥すると鼻が渇きます。

⑦「皮膚と毛穴」の関係

肺の気をいきわたらせる作用が正常であれば、皮毛(皮膚や汗腺、うぶ毛など)の潤いが保たれます。

 

肺によい食材:山芋、百合根、銀杏、白きくらげ、梨、松の実など

 

腎(じん)

腎は、尿の排泄だけでなく、人の成長、発育、生殖、老化と深く関係しています。親から受け継いだ命の根本を蓄えている場所です。

①生命エネルギーの源を貯蔵し、成長、発育、生殖を管理しています

生命エネルギーの源となるものを「腎精」と呼びます。これは両親から受け継いだ「先天の精」と摂取した飲食物から作られる「後天の精」によって作られます。これらは腎に蓄えられています。先天の精は後天の精から常に補給されています。

腎の働きは、「腎陽」と「腎陰」に支えられています。

腎陽の働き・・・各臓腑や組織器官を働かせたり、温めたりしています。

<機能が低下すると現れる主な症状>

手足の冷え、足腰に力が入らない、不妊などがあらわれます。

腎陰の働き・・・各臓腑や組織器官を潤して栄養しています。熱を冷ます作用を持っています。

<機能が低下すると現れる主な症状>

めまい、耳鳴り、微熱、便秘、乾燥感、舌が赤く乾燥するなどの症状があらわれます。

②水分代謝を調節するリーダーです

腎は肺と脾と協力して水の代謝をおこなっています。水は胃腸から吸収され、脾によって上部に上げられて肺に送られ、肺から全身に送られます。全身を巡った水は、腎の作用により、必要なものと必要でないものに分けられ、必要な水分は肺に送られ、再利用されます。

<機能が低下すると現れる主な症状>

尿の量が少なくなったり、むくんだりします。

③呼吸に影響を与えます

呼吸は肺と腎でおこなっていると考えられており、腎が体内の奥まで引き込むことによって正常な呼吸ができます。

<機能が低下すると現れる主な症状>

呼吸が浅くなる、息切れ、上手に呼吸ができないなどの症状があらわれます。

④しまいこむ働き

腎には、しまいこむ働きがあります。必要に応じてしまい、必要な時に排出します。

例えば、尿、便、胎児、月経血、精など。

⑤「膀胱」との関係

腎は水分代謝を管理し、不必要な水分は膀胱から尿として排泄しますが、膀胱の開閉や尿の排泄量は腎が調節しています。

<機能が低下すると現れる主な症状>

尿が漏れる、尿がでないなどの症状があらわれます。

⑥恐」「驚」との関係

腎の感情は「恐れ」と「驚き」と関係しています。恐ると気が下がるといわれ、驚くと気が乱れるといわれています。

⑦「骨」「髄」との関係

髄は腎精が生み出すといわれ、骨や脳へ栄養を与えています。そして「歯」は骨の余りといわれています。

<機能が低下すると現れる主な症状>

頭がくらくらする、耳鳴り、骨がもろくなる、記憶力の低下、背中や腰が曲がる、歯が抜けるなどの症状があらわれます。

⑧「髪」との関係

「髪」は腎精と血に養われています。健康的な髪は腎精と血が充実しているあらわれです。髪の毛の乾燥、白髪、抜け毛は腎精や血の不足ととらえることができます。

⑨「耳」との関係

腎精が十分にあれば聴覚は正常です。働きが低下すると、耳鳴り、聴力の衰え、難聴がおこります。

 

腎によい食材:山芋、ブロッコリー、黒ゴマ、黒豆、黒きくらげ、えび、にら、フェンネル、クルミ、栗、ハスの実など

 

いかがでしたか?

ご自身の弱い臓器+35歳を過ぎたら「腎」を強める食材も積極的にとっていただければと思います。

 

臓器は季節とも深い関わりがあります。

春は「肝」、夏は「心」、長夏(梅雨時)は「脾」、秋は「肺」、冬は「腎」と関連づけられ、対応する季節に五臓の働きは弱くなります。

これから梅雨を快適に過ごすために、以下の点も注意してみてくださいね♪

梅雨は、脾=胃腸の働きを整え、体に余分な水分を溜めないことが重要です。

外湿に対しては、辛みや香りの食材、内湿には、利尿作用があるものや胃腸の働きを整える食材を摂りましょう。

はと麦は、ヨクイニンとも言われ、健脾作用とともに水分代謝を良くし、湿を取り除く作用があるので、この時期にオススメの食材です。

〜梅雨に避けたい食材〜

冷たいもの、生もの(特に刺身)、脂っこいものは、脾に負担がかかり、余計に湿を生む原因になるので、多食は厳禁です。

また多少の甘みは脾の機能を養うのですが、酸味や辛みでアクセントを付け、甘みの摂り過ぎにも気を付けましょう!

 

ご自身の体調に合わせた食材を日々の生活に取り入れて、心地よく過ごせるヒントになれば嬉しいです。

ご参加くださいました皆様、ありがとうございました!

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