シャンパーニュメゾン巡りの続きから。
アンセルム・セロス氏によるセラーツアー&シャンパーニュセミナー。
シャンパーニュ地方コート・デ・ブランのレコルタン・マニピュラン。
コート・デ・ブランの4地区アヴィズ、クラマン、オジェ、メニル・シュール・オジェ、そしてアンボネィ。アイとマルイユ・シュール・アイの自社畑(全てグラン・クリュ)から、平均年産僅か4,000ケースの芸術的なシャンパーニュを造り出しています。
当主アンセルム・セロス氏は「良いシャンパーニュは良いワインからしか生まれない、また良いワインは土地と気候と優れた栽培家に恵まれた葡萄でしか造れない。」と語り、自らの手で葡萄畑の土造りから出荷までを実践。
ビオディナミ(自然有機農法)を逸早く導入。化学肥料や殺虫剤を使わず堆肥を使い、鋤で耕し土に空気を取り込み、微生物の働きを活性化させ強い葡萄の木を育てています。
アンセルム・セロス氏は小樽を使った発酵・熟成を行い、まるでブルゴーニュの銘醸ワインのようなシャンパーニュ用原料ワインを造り出しています。(毎年10%は新樽使用)
デゴルジュマンも手作業で行い、しかも瓶口部分を凍らせない伝統的な手法を使っているそうです。
いよいよ、テイスティングタイム。
まずはジャック・セロスのスタンダードアイテム「イニシャル」。アヴィズ、クラマン、オジェのグラン・クリュに植えられた平均樹齢40年のシャルドネを使用したブラン・ド・ブランで、すべて木樽発酵、木樽熟成で造られるとのこと。
生産本数は約3万本。2009、2011、2012年のシャンパーニュ。ドサージュは1.5g。
2005年ミレジム。生産本数6,000本。
2003年。
希少なキュヴェの数々を7〜8種類?試飲させていただきましたが、さすがに3軒目+時差ボケでフラフラでした(笑)
アンセルム氏は、今年の春に日本に行き、その際に発酵に興味を持ったとのことで、来年の春も日本に行って、発酵の専門家と話をするそうです。