リスボンに着いた時は、アフリカからの熱波の影響で、ポルトガルは記録的な暑さとなっていて。
なんと、最高気温は45度。
経験したことのない熱風を伴う暑さに少しバテ気味。
しかし、初めてのポルトガルなので、人気の5都市を巡ることにしました。
まずは、ポルトガルの首都リスボンから車で1時間程北上した場所にあるオビドス。
『谷間の真珠』とも呼ばれる中世の面影をオビドスは、城壁に囲まれた小さな村です。
城壁をくぐると、そこには花で飾られた白い壁の家々があります。
中世の美しい街並みは、どこを切り取っても絵になります。
こちらは、オビドスの名産品であるさくらんぼのリキュール「ジンジーニャ」
チョコレートのカップに注いでいただきます。
甘いリキュールで口当たりは良いのですが、アルコール度数は20度くらいあるので、結構強いです。
サンタ・マリア教会
内部の壁は、全面が17世紀の美しいアズレージョで覆われています。
オビドスの町並み。
続いては、アルコバサへ。
アルコバサ修道院はポルトガル最古のゴシック様式をもつ教会をはじめ中世の建築群がそのまま残り、1989年に世界遺産として登録。
ポルトガルのペドロ1世とイネスの悲恋物語が眠る修道院として有名です。
愛し合う二人が引き裂かれ、さらにイネスが殺されてしまうと言う悲劇。ペドロ1世として王位に就いたとき、イネスを正式な妻と認めさせるために、死体を墓から掘り起こし玉座に座らせて戴冠式を行い、家臣たちには忠誠の証として骨になった王妃の手に接吻をさせたそうです。
繊細で優美な彫刻が施された二人の棺。
ペドロ1世の棺は6頭のライオンによって支えられています。
こちらはイネスの棺
側面のレリーフはキリストの誕生から復活までを表しています。
修道院内で唯一華やかな装飾。
ペドロ1世とイネスの棺は二人が目覚めたときにお互いが見えるようにと、足を向け合うように置かれています。
続いては、アルコバサ修道院の前にある1957年創業、修道士のレシピを再現した修道院菓子で有名なお店「ALCOA」へ。
昔、修道院では服の糊付けや漂白に卵の白身を使い、大量に残った黄身を使ってお菓子が作られたのだそうです。
そうして修道士達が作ったお菓子は大航海時代に世界中に伝わり、金平糖やカステラはポルトガルから日本へ。
福岡の銘菓「鶏卵素麺」もポルトガル伝来の南蛮菓子「Fios de Ovos(卵の糸と言う意味)」がルーツ。
福岡出身の私としては、食べなくては!!
甘そうに見えましたが、意外とあっさりしていて美味しかったです。
長くなってしまったので、続きは次回に♪