先日は、アンダーズ東京で開催されたスペシャルなシャンパーニュイベントに参加しました。
ヴーヴ・クリコの赤ワイン醸造責任者のピエール・カズナーブ氏が来日し、
これからの季節にぴったりのロゼ・シャンパーニュと料理のマリアージュ。
更にテーブルデコレーションはフラワーリストのニコライ・バーグマン氏による春の訪れを感じる演出。
テーブルの上には何もセッティングされていなく、演劇の舞台となるステージを用意するとのことで、
ワクワクが高まります。
オペラの目次のようなパンフレットには今回のストーリーが書いてあり、「花で語る」3章からなる演出。
主演:VC Rose Label/VC Vintage Rose 2008/La Grand Dame Rose 2006
助演:Nicolai Bergman(stage setting),Gerhard Passrugger(screen player & food pairing)
物語は春の訪れからスタート。
第一章
「目覚め-早春」
太陽の光がだんだんと強くなり始め地上の雪を溶かしているとき、
花々たちは暖かい瞬間の訪れを今か今かと待ち構えています。
短い命のために構築された、はかなく、小さくてかわいい花々は、いつでも冬の戻りとともに
雪下に消えていきます。カラフルではかない春の花に囲まれた第一章では、
まだ空気中に残っている少しスモーキーな香りとともに冬の名残を表現しています。
ここから最初の春の前触れとして変装した冬の名残とともに続いていきます。
また厳しい冬の姿を隠すかのように、カラフルで遊び心を表現しています。
ヴーヴ・クリコ・ロゼは、太陽の光をキラキラと反射するかのごとく、このステージを魅了します。
カリフラワーのムース ビーツとラズベリーの香り 雲丹の燻製 甲殻類のゼリー 柚子
鰤の炙り 春の大根 ざくろ シトラスドレッシング
フォアグラ 苺とルバーブのロリポップ
ラズベリーとゴートチーズのブリオッシュクルトン
ポートワイン風味のオニオンジャム イベリコハム
第二章
「大地の力-季節の変貌」
荒々しい冬が終わろうとしています。シーンは薄暗く暗くスモーキー、
ステージにはまばらな木々、しかしそこには力強く息吹く花々が所々で咲きほころうとしています。
物語は新鮮なロブスターへと続きます。
ヴァニラ風味のソースは暖かい陽の光とシナモンを思い出させ、
そして、また雪の下で今まさに春を迎えようとしている大地をも感じさせます。
色とフレーバーは更に力強く春の装いを増してきます。
ビンテージ・ロゼは春に向けて熟成する太陽のようで、まさにこの季節に変貌を表現しています。
燻製の烏賊墨リゾット 鯛のパンフライ トマトコンフィ
ロブスターと桜のポトフ バニラとシナモンの香り ホワイトアスパラガス
ピンクグレープフルーツ
国産鶏胸肉のポーチ ビーツ ヘーゼルナッツ チョリソー 西洋ワサビ
第三章
「生命の広がり-冬の終わり」
ようやく冬が去り、ステージには花が咲きほこりピンクの雲で覆われ、
花々の香りに包まれています。5週間熟成の若いチーズ、ストロベリー、
ルバーブ、桜のデザートによってそのステージが色と芳香に彩られます。
グランダム”貴婦人”、太陽は今まさに春の目覚めのごとくきらきらと輝いています。
ヴーヴ・クリコ・ロゼは、太陽の光をキラキラと反射するかのごとく、このステージを魅了します。
シャンパーニュ地方のラングルチーズ トマト菓子
苺と柚子のマシュマロロリポップ
シナモンとルバーブのタルト エルダーフラワーバニラゼリー
桜 サワーチェリーとルバーブのトライフル
心躍る素晴らしい演出に感激し、最初から最後まで大興奮でした。
シャンパーニュ6種と素晴らしいお料理のマリアージュ。
本当に素敵な時間でした。