先日は、伊豆大島にある海の精さんの製塩場に行ってきました♪
以前から愛用している海の精さんの塩。
日本の伝統的な製法と成分を継承した塩について学ぶべく、
工場を見学させていただきました。
海の精さんは、一度日本で廃止された伝統製法を復活させて、
昔ながらの味わいのある塩を作られています。
こちらは、流下式塩田。
やぐらの裏には、コンクリート盤(流下盤)があり、
ここに海水を広げて、コンクリート盤を流れる間に風と太陽の力で水分を蒸発させます。
ここでくみ上げられ、ポンプで上まで繋がっています。
高さ6mに組み上がった木造のやぐら。
コンクリート盤を流れた海水は、ポンプでやぐらの上まで運ばれ、
網をつたって下まで落ちる。これを何回も繰り返し、だんだん
塩分の濃い海水になります。
その期間は、1週間~3週間。
塩田は雨の日以外は基本的に365日24時間動いていて、雨が降りそうになると
たとえ夜中でも塩田に来てポンプを止め、海水を回収するという大変な作業です。
塩分が海水の3~4倍の濃さになったら、それをこちらの平釜で24時間じっくりと煮ます。
水分の濃さをはかり、31%になったら火を止めます。
こちらは、出来立ての熱々の塩。
こちらを脱汁器にかけて塩とにがりにわけます。
しぼりたての塩。
そして、こちらはにがり。
1000ℓの海水からできる塩は、なんと30kg。
とても少なく、大変手間のかかる作業です。
そして、もう1つ、天日だけで結晶させる塩。
塩田で濃縮した海水をこちらの温室で干します。
温室の中は1年中40度ほどで、とても暑く、伺った日は日差しが強く、
少しの時間だけの滞在でしたが、クラクラするほど。
こちらのトレイに濃縮した海水をはり、
1日1~2回「手もみ(ヘラで静かにかき混ぜる作業)」を行います。
夏で2週間、冬で1ヵ月。こちらを脱汁器にかけて完成。
できた塩は毎回成分をチェックし、品質を保たれています。
自然の力と人の手による、まさに手塩にかけた塩。
以前から海の精さんの塩を愛用していましたが、生産工程を拝見し、
作り手の熱い想いに触れ、ますますファンになりました!!
海水100%、天日と平釜の伝統海塩は、
人の身体に必要なたくさんのミネラルが含まれています。
料理も使う塩で味が変わります。
この伝統的な製法のことについて、生徒さんに伝えていきたいと思います。
お忙しい中、時間を作ってくださった海の精の寺田社長、
素晴らしい機会をくださった日本豆腐マイスター協会の磯貝さん、
本当にありがとうございました!!