バルセロナでの楽しみの一つは、ガウディの作品を巡ること。
まずは、1882年から現在も建設が続けられているバルセロナのシンボル”サグラダ・ファミリア”へ。
生誕のファサード。
ガウディが建築を監修し30年かけて完成させた”生誕のファサード”
マリアへの受胎告知、キリストの誕生、幼少期などがリアルな彫刻で装飾されています。
「生誕の門」を飾る15体の天使は、日本人彫刻家 外尾悦郎氏の手がけた作品。
聖堂内部は七色に輝く聖なる空間。
5つの棟と3つの身廊から成り十字架の形の構造をしています。
色彩豊かなステンドグラスに自然光が入り、反射した七色の光が聖堂の床を彩りとても美しいです。
そして、塔の上から市内を一望。
”未完の世界遺産”ゆえの光景。
ガウディ没後100年にあたる2026年の完成を目指しているそうなので、8年後も見に行きたいです!
続いては、グエル公園へ。
1900年から1914年にかけて建設されたもので、ガウディとグエル伯爵が夢みた幻の英国風の庭園式住宅地になる予定で60軒が計画されていましたが、ニ軒しか売れず。その後公園に。
階段の上には市場になる予定だったギリシャ風のドーリア式の柱で造られた列柱ホール。
列柱ホールの上にあるギリシャ広場
世界一長いと認定されている波打つベンチ
人間工学に基づいて設計されているので、座り心地も抜群です。
列柱廊
ホールの左側の階段を上ると建築様式の異なる3つの柱廊につながり、何本もの石橋らで支えられた橋は車が通ることを考慮し、道幅が広く作られています。
ガウディの家博物館
ガウディの家博物館は1903年~1904年にガウディの協力者フランセスク・ベレンゲールがグエル公園のモデルハウスとして設計した家。なかなか買い手がつかず、その後ガウディが購入。
デザインだけでなく機能性も兼ね備え、自然を生かした作りは、本当に素晴らしかったです。
続いては、カサ・バトリョ
1877年に建設されたバトリョさんの家を、1904年から1906年にかけてガウディがリフォーム。
カサ・バトリョのすごいところは、ガラクタを再利用して創られているという事。
外観を飾る破砕タイルやガラスは、地元の会社から譲り受けた廃棄物を使用。デザインだけでなく、使う素材も独創的なのが、ガウディの魅力のひとつです。
エントランスを入ると吹き抜けになっています。ガウディは全体が同じ色に見えるよう、下から見上げると白色からだんだん上に上がるにつれて、タイルが濃い青色に。
窓は上の階は小さく、逆に下の階になるほど大きくし日差しを取り入れる工夫が施されています。