気付けばあっという間に11月下旬。
秋も深まり、朝晩冷え込むようになってきましたね。
乾燥が気になるこの季節は肌だけでなく、身体の中から潤わせることが大切です。
先月のお料理教室では、秋の養生法についてお伝えしました。
秋になると空気が乾燥し、私たちの身体の中も乾燥が招くトラブルが起こりやすくなります。
中医学では秋の邪気を「燥邪(そうじゃ)」と呼び、乾燥による人体に対する悪影響を意味します。
この「燥邪」のダメージを最も受けやすいのが「肺」です。
中医学で言う「肺」は西洋医学でいう肺の働きだけでなく、
鼻やのど、気管支、皮膚呼吸をしている皮膚なども
含めた広い意味での呼吸器系を示し、呼吸だけでなく体液の代謝や体温調節機能、
免疫機能などの一部も担っています。
燥邪の影響で肺の潤いが不足すると、空咳、喉の渇き、声のかすれ、
髪のパサつき、皮膚の乾燥やかゆみ、便秘といった症状が現れやすく、
免疫力の低下から風邪もひきやすくなります。
肺は乾燥に弱く、潤いを好む臓器なので、
日頃の養生で身体の中から潤いを補うことが大切。
先月のお料理教室は、肺の機能を補い、身体の中から潤す中華のメニューにしました。
セロリと人参の甘酢漬け
豆腐の棒棒鶏風
玄米もち米焼売
蓮根を使ったモチモチの焼売。
お肉が入っていないなんてわからない!と好評でした♪
山芋の滋養強壮スープ
滋養強壮に良い山芋と白木耳をメインにトマト・干し椎茸・塩麹で作る簡単スープ。
白木耳は、中医学では「銀耳(ぎんじ)」と呼ばれ、肌を潤し、老化防止、
滋養強壮などまさに女性に最適な食材です。
ベジミートの酢豚風
たっぷりキノコのあんかけ麺
麺は粟麺を使い、グルテンフリーです。
マンゴー杏仁豆腐
肺を潤すには、白木耳、れんこん、梨、百合根、杏仁、山芋、
白胡麻・松の実、大根など主に白い食材が良いと言われています。
肺を潤す食材には、咳や肌の乾燥を防ぐ効果があり、美容にも効果的です。
中医学では、今の体調は一つ前の季節の養生によって作られるものだと考えられているので、
寒い冬に備えるためにも今からしっかり養生し、免疫力を高めていきたいですね♪